は楽に治療を受けるために一番必要なことだと思います。
皆さん、緊張されると、つい口で息をすることはないですか?
現在、歯科の治療は水平位(我々側では座位)診療といって患者さんが上向きに横になられてお口を開けていただきます。
この時に大事なのが、お口でなく、お鼻で息をすることです。
喉の部分で肺につながる気管と胃につながる食道とにわかれますが
喉(喉頭)は、呼吸する、ものを飲み込む(嚥下と言います)、声を出す
という働きがあり、ものを飲み込むときに食物が気管に入らないように
ふたの役目をする喉頭蓋という組織があります。
(食物が気管に入るのがいわゆる誤嚥です)
上を向くと首がまっすぐになり、喉が広がり、ものを飲み込むときに喉頭蓋がふさぎにくくなり、食べ物がダイレクトに気管に入りやすくなり、激しくむせてしまいます。
治療中に上を向いているので、お口で息をされると、当然、治療中にたまったつばだとか、掃除や歯を削るときに流す水を誤嚥してむせてしまうことがあります。
また、治療中は息をこらえてしまう方もありますが、長い時間口の中を触られていて
ついに我慢できず口で一気に息してしまい、むせるわ、水が飛び散るわ、大変苦しい思いをされることもあります。
鼻で息をしていただければこうした事故?は未然に防げるのです。
とくに緊張される方はお鼻でゆっくり深呼吸しましょう。
深呼吸により、落ち着くことができますし、
深く長い呼吸は筋肉のストレッチにも効果もあります。
首の後ろの筋肉のストレッチ効果もあるかも。
これからしばらく呼吸と嚥下の話になります。
かなり多方面に脱線するとは思いますが。
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